レッドブルの育成ドライバーであるセバスチャン・ベッテルは2007年、BMWザウバーに貸し出され、サードドライバーとして経験を積む機会が与えられたが、結果的にBMWザウバーとトロ・ロッソでレースに出走するということになった。
ベッテルはカートからキャリアをスタートして2003年にはフォーミュラBMWに参戦、その年には新人賞を獲得する。翌 2004年には全20レース中18戦で勝利を飾り、シリーズチャンピオンに輝いた。
2005年にはF3ユーロシリーズにステップアップ、ここでもルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞する。引き続き2006年もF3シリーズに参戦したベッテルだったが、トルコGPよりBMWザウバーの金曜サードドライバーに抜擢された。
彼の金曜フリー走行セッションでのデビューは、多くの関係者に大きな衝撃を与えることとなる。初めてのセッションでいきなりトップタイムを出して見せたのだ。そうした活躍もあり、2007年のBMWザウバーのテスト兼リザーブドライバーに起用されることになった。
F1で活動するかたわら、ベッテルはワールド・シリーズ・バイ・ルノーに参戦。そんな中、2007年カナダGPでBMWザウバーのレースドライバーを務めるロバート・クビサが大クラッシュを喫し、1週間後のアメリカGPに出場できなくなってしまった。
したがって、リザーブドライバーであるベッテルにレースデビューのチャンスが訪れる。予選で7番手と見事な走りを披露し、初レースを8位でフィニッシュ。19歳だったベッテルは史上最年少で初ポイントを獲得したドライバーとなったのだ。
一方、レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソは、レースドライバーのスコット・スピードに不満を抱え始める。結果、レッドブルの支援を受けるベッテルは、ハンガリーGPからトロ・ロッソのレースドライバーに就任、印象的な走りを見せつけるのだった・・・。
トロ・ロッソ移籍後5戦目となった日本GPでは大荒れの天候の下、一時3番手を走行するも、セーフティカーの出動中にレッドブルを駆ったマーク・ウェバーと接触してリタイア。ベッテルとチームにとっては悲しい1戦となってしまった。ミスに涙したベッテルだったが、次なる舞台、中国で4位フィニッシュを果たすなど、見事な活躍を見せる。
将来のスター間違いなしのベッテルは2008年、セバスチャン・ボーデとタッグを組んでトロ・ロッソからF1に参戦する。