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トヨタ、日本人チャンピオン誕生を目指して
若手育成に力を注ぐ世界的企業
28/12/06 17:13


Photo F1-Live.com

Zoom
ウィリアムズのテストドライバーに起用された一貴

記録的な資金を背景に、トヨタはF1に関するビッグプランを計画している。来年は、日本GPを主催し、ライバルチームへのエンジン供給もスタートするのだ。

しかし、彼らには別のミッションも課されている。世界規模のグランプリドライバーの発掘と教育だ。

世界的なトップ企業であるトヨタは、2000年から若手ドライバー育成の体系化を図った。翌2001年に発足した海外の育成プログラムTDA(トヨタ・ドライバーズ・アカデミー)と、国内の育成プログラムFTRS(フォーミュラ・トヨタ・レーシング・スクール)との連携を強め、2005年に活動を統合。名称もTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)に変更された。

目下、15名のドライバーが活動する中、メンバーの1人である中嶋一貴が来シーズンからウィリアムズのテストドライバーとして、活躍の場を広げることになっている。

元F1ドライバーの中嶋悟を父に持つ21歳の一貴は、F1レースドライバーとなり、日本人ドライバーとしてF1で初優勝を飾るという、TDPのゴールとも言える目標を最初に達成するドライバーだと見られている。

「ただ単に、中嶋がF1ドライバーになれば満足できるというわけではありません。われわれは彼に表彰台に上ってもらいたいと思っています。優秀な日本人ドライバーを育成するというのが、われわれの夢でありゴールなのです」と『AFP』に語ったのは、TDP担当責任者の林博美氏。

一方の一貴も「僕の目標はF1のレースドライバーになることですし、2007年はその目標を達成する年にしたいと思っています」とコメントしている。

また、一貴のライバルでもあり、先日、トヨタでF1テストドライブの機会を得た小林可夢偉は、「トヨタファミリーの一員として、チャンスをつかみたいと思っています。いろいろな経験を積んで、尊敬されるようなドライバーになりたいです」と話した。

2002年にF1フル参戦を果たしたトヨタは2007年、モータースポーツ界での躍進を目指している。

パナソニック・トヨタ・レーシングを運営する一方、ウィリアムズへのエンジン供給が開始されることに加え、日本GPの開催地が富士スピードウェイになるのだ。

2007年日本GPは、富士山のふもとにある同サーキットで9月30日(日)に決勝レースを迎える。

コストを明らかにはしていないものの、業績の好調さゆえ、トヨタには若手育成プログラムのようなモータースポーツ活動を推進する余裕があるのだろう。

2007年にはGM(ゼネラル・モーターズ)を抜き、生産台数世界一となる見込みのトヨタが発表した2006年9月中間期の連結決算によると、当期純利益が36.2%増の7,770億円とのこと。

林氏は日本人ドライバーのレベルが、過去5年間で大幅に進歩していると考えているようだが、挑戦はまだ続くとも話している。

「われわれの標準はF1での勝利です。さらなる努力は必要ですが、中嶋を初めとするドライバーには、そのポテンシャルは十分にあると確信しています」

また、アグレッシブなヨーロッパ出身ドライバーとの競争に不利な点について、林氏は日本人ドライバーの内向的な性質と不十分な外国語スキルを指摘している。

「日本人ドライバーの最も困難なハードルは、世界のレースにおける共通語である英語です」

「ドライバーはエンジニアと英語でコミュニケーションを取らなければなりません。だからこそ、コミュニケーションがとても重要なのです」

「さらに、ヨーロッパ出身ドライバーらが、自分の強みを売り込む方法を知っているのに比べて、日本人ドライバーはシャイすぎるので、なかなか自分を売り込めないのです」


TDPはドライバーにドライビング技術の支援だけでなく、コミュニケーションの促進も図っているのだと、林氏は語る。

「以前、F1チームはエリートドライバーを買収していました。ですが、かつてメルセデスが(ミハエル)シューマッハにしたように、今日では若手でありながらポテンシャルの高い逸材を育成しようとしています」

「われわれは第2のシューマッハが、われわれのチームから誕生することを願っているのです」


AFP
Chihiro Tashima
RACING-LIVE JAPAN



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