ミッドランド・グループは2005年シーズンが始まる前にジョーダン・グランプリを買収。2006年は新生ミッドランドF1レーシングが、新カラーリングとロシアチームのライセンスを引っ提げてF1参戦することになった。
アレックス・シュナイダー率いるミッドランド・グループは鉄鋼、交通機関、建築、農業など幅広い事業展開で名声を上げており、自社ブランドをプロモーションするためにF1への投資と参戦を決めた。チームを引き継いでからの流れは順風満帆とは言えないが、来年3月の開幕戦からはダラーラ製のシャシーM16でグリッドに着くと見られている。
マネージングディレクターのコリン・コレスがチームをけん引し、ジェームス・キーがテクニカルディレクターに就任。ドライバーにはクリスチャン・アルバースとティアゴ・モンテイロを起用したMF1レーシングは、トヨタエンジンを載せてシーズンに挑んだ。
限られた資源の中、シルバーストーンを拠点とするチームにとって、苦闘の1年となった2006年シーズン。アルバースとモンテイロの2人はモナコのように時折、互角の力を証明したが、あまりに同等のパフォーマンスを披露しすぎた。ポイント獲得を目標とすることはなかったが、ライバルのトロ・ロッソとSUPER AGURIに道筋を示したかったはずだ。
開催以来、初の雨天レースとなったハンガリーGPでは、モンテイロが9位、アルバースが10位とチーム最高順位でフィニッシュした。この時すでに、チームはオランダのスポーツカーメーカーであるスパイカーと、チーム売却に関する交渉を行っている。
シーズン終盤のイタリアGPで、スパイカーがチームを買収したと発表、アレックス・シュナイダーの短いF1参戦の幕が閉じた。
2007年に向けて新生スパイカーF1となったチームは、エンジンサプライヤーとしてフェラーリと契約を結び、ジョーダン、ルノー、トヨタを渡り歩いたマイク・ガスコインを最高技術責任者として迎えている。